内容紹介
造血細胞移植患者は移植前の化学療法や放射線治療、移植後の免疫抑制剤の投与による口腔粘膜障害を起こすことが少なくありません。移植前、移植中、移植後、さらには治癒後の適切な口腔ケアが移植患者のQOLの低下防止に大いに役立つのです。
口腔ケア関係者は造血細胞移植患者の口腔粘膜障害へのマネージメント、フォローの重要性を認識していましたが、方法論やガイドラインは確立されていませんでした。
本書は日本口腔ケア学会でガイドライン作成委員会を立ち上げ、実際に造血細胞移植患者に口腔ケアを行った経験者が最新の情報に基づきまとめたガイドラインになります。
口腔ケアに多くの職種が関わる今、ぜひ本ガイドラインをご一読いただき、障害の軽減につながる口腔ケアの一助としてください。