内容紹介
「口が開かない」「顎が痛い」「顎が鳴る」、これらが顎関節症の主症状です。
顎関節症と同じ症状を経験する方は、おおよそ2人に1人とも言われていますが、これらは本当に顎関節症なのでしょうか?
『顎関節症は怖い病気』として取り上げられることも多いのですが、その理由の一つに決まった症状を示さないことがあります。原因も筋骨格系の疾患、心身症、他の疾患との共存が考えられ、正体のつかみにくさに拍車をかけています。
本書発刊の目的は、まず顎関節症について一般の方にも理解できるようにし、正しい症状や原因を知っていただくことにあります。どのような状況・症状で歯科医師にかかるべきなのか、また患者さん自身が行うセルフケアについても解説を加えることで、顎関節症への理解と対処法まで学べるツールとしました。