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会長挨拶

会長

近畿東海矯正歯科学会
会長 中川 学

会員の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。

私は今期会長をつとめさせていただきます中川 学と申します。ご指導のほどお願い申し上げます。

ご挨拶にあたり本年は元旦当初より能登半島地震、航空機事故、また私のまわりでは大阪の矯正歯科医院が破産し患者様が大変困った状態になるなど大変な幕開けとなりました。
能登半島地震では、石川県、富山県、他で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。両県には近畿東海矯正歯科学会会員は21名在籍され数名の先生方に連絡させていただきましたが重大な被害にはなっておられず胸をなで下ろしております。今後もこれらの先生方と密に連絡をとり何か協力させて頂くことがないか、伺いたいと存じます。

矯正歯科界では昨年の「マウスピース矯正診療所が突然閉鎖、患者が集団提訴」などの報道や前述の大阪の矯正歯科医院の突然の閉鎖、破産により矯正歯科治療に対する信用が損なわれたりしかねないか、危惧してやみません。昨年の日本歯科医師会雑誌(Vol.76 No5 2023-8 P16〜17)に日本矯正歯科学会理事長、齋藤 功先生が「歯科矯正治療とは?〜マウスピース型装置を用いた治療の留意点に触れながら〜」で本当に私たちが発信したいことを注意喚起として提言していただいております。その中で特に重要と思われる内容は次の通りです。

① 一般歯科治療の多くは復元を主体とした治療であるのに対し、矯正歯科治療は歯列、咬合関係及び口腔周囲軟組織を中心とした側貌の不調和を改善させ新たな形と機能を作り出す歯科医療である。

② このような特殊性をもつ矯正歯科治療を提供するにあたっては目標到達までの治療経過、結果の予後を把握する能力が必用であり歯科矯正学の基本的知識の習得と矯正臨床に関わる一定期間のトレーニングが必用である

③ マウスピース型装置については、固定式、可撤式いずれの装置についても装置はあくまでも媒介手段であり、矯正歯科治療の基本原理と機能を十分習得した上で装置の特性を把握し適正に使用しなければならない。

これらに関連して本年6月に第66回学術大会、総会が山片重徳大会長のもと大阪にてリアル開催にて行われます。テーマは「より良い治療結果を目指して(仮)」と伺っております。会員の皆様の益々の発展の場となることと期待しております。

最後に現在の矯正歯科における地位、ステイタスは私たちの先人、先輩の努力、情熱によって築かれ、それは大変すばらしいものです。真摯に矯正歯科という学問に取り組まれ、臨床では常に新しい技術を研鑽され患者さんに十分説明し良い結果を患者さんに提供し、信用を得続けてきた結果であると思われます。そのため、私たちは責任をもってこの高いステイタスを次の世代の矯正医に引き継がねばなりません。これを成すためには少なくとも私たちが日々臨床において所謂「きっちりした矯正治療、正しい矯正治療」を行うことが重要であると考えます。
今期会長就任にあたり、気が引き締まる思いです、粉骨砕身つとめさせていただきます。何卒今後とも会員の皆様のご指導ご鞭撻の程お願い申し上げます。

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