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WHOシリーズ

歯科における簡易禁煙支援 -WHOによるグローバルスタンダード-

監訳 小川祐司  訳 埴岡隆・小島美樹・田野ルミ

画像:歯科における簡易禁煙支援 -WHOによるグローバルスタンダード-

内容紹介

 タバコの使用は非感染性疾患(NCDs)における共通のリスクファクターであり、WHOでも「禁煙イニシアチブ」や「口腔保健プログラム」などの勧告が行われている。しかし、口腔保健従事者が禁煙介入をする際の主な障壁は、知識と能力の欠如、専門家のリーダーシップの欠如、禁煙介入と口腔衛生プログラムの統合の欠如などである。
 本書は最新のエビデンスに基づき、禁煙が口腔の健康にもたらす利点、健康を改善するかどうかを評価するためのシステマティックレビューの方法・結果・考察をまとめたものである。
 WHOの禁煙方針に従い、簡易禁煙介入を口腔保健プログラムに統合するための政策勧告がなされている昨今、歯科医院に通うすべてのタバコ使用者が簡易禁煙支援を受けた場合、喫煙率に大きな影響を与えることは間違いない。本書がタバコの使用と口腔疾患の因果関係を読み解き、歯科における簡易禁煙支援の一助となれば幸いである。

価格:1,760円(税込)

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掲載内容

PartⅠ タバコのしようと口腔疾患の関連:システマティックレビュー

  1. はじめに
  2. システマティックレビューの方法
    • 文献の選択
    • 採用基準
    • 定義
    • データ収集と分析
  3. 結果
    • 文献数
    • 研究の特徴と関連の強固性
  4. 考察
    • 主要な知見
    • 既存の分析の限界
    • レビュープロセスの限界
    • 研究の推奨
  5. 文献

PartⅡ 口腔保健アウトカムに対する禁煙の潜在的効果:システマティックレビュー

  1. はじめに
  2. システマティックレビューの方法
    • 文献の選択
    • 採用基準
    • 定義
    • データの収集と分析
  3. 結果
    • 文献数
    • タバコ使用中止の効果
  4. 考察
  5. 文献

プライマリーケアにおける簡易禁煙支援を口腔保健プログラムに統合:政策提言

  1. はじめに
    • WHO口腔保健プログラムタバココントロール方針
    • WHO禁煙方針
    • タバコ使用者を助ける口腔保健専門家の特異的な役割
  2. 禁煙を推進するために国家口腔保健プログラムは何をすべきか?
    • 口腔保健専門家は,プライマリーケアにおいてすべてのタバコ使用者に日常的に提供すべきである
    • 口腔保健専門家による簡易禁煙支援の統合を推進するための口腔保健システムの強化
  3. 臨床現場を超えてのタバコ規制への従事
  4. 結論
  5. 文献

詳細情報

ページ数 80ページ
ISBN 978-4-89605-372-2
版型 B5判
初版年月日 2021年4月20日

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