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大会長挨拶

大会長 冲本公繪

「特定非営利活動法人日本咀嚼学会 第20回記念学術大会」が2009年10月2日(金)~4日(日)の日程で,福岡県歯科医師会館にて開催されます.1990年に東京電通会館での第1回学術大会(故 窪田 金次郎大会長)に始まり,1999年に東医健保会館で行われた第10回学術大会(石川 烈大会長),そして法人となって初めての第17回学術大会は,鶴見大学で鈴木 敏之大会長のもと開催されました.発足から20年の歴史を経て,初めて関門海峡をわたり,第20回記念学術大会は福岡・博多の地で開催されることになりました.この節目の大会長を務めさせて頂くことは大変光栄であるとともに,重責を感じております.

近年,咀嚼の重要性については広い職域・層の関連専門家のみならず,健康志向の社会的な背景から一般の人々からも注目を浴びています.本学会が同分野の研究活動の成果と情報を社会に積極的に発信し,国民の健康生活向上,維持そして健康長寿に果たすべき責任はますます大きくなっていくと思われます.

第20回記念学術大会のメインテーマ『人の生活を支える咀嚼学の構築を目指して』はこれらの社会的背景からつけさせていただきました.

第20回記念学術大会では,本学会発展に貢献された小林 義典理事長による『基調講演』,人工心臓開発のパイオニアとしても知られ,医学と先端工学との融合を目指し,既存概念を打ち破る構想で大学の新たな運営を実践され成果を挙げられた,早稲田大学理工学術院 教授の梅津 光生 先生による『特別講演』を企画しました.また,基礎的研究から見た咀嚼に関連する口腔センサー,口腔環境因子の解明に関する最新情報を提供する『シンポジウム1 ミクロの咀嚼』と,口腔健康科学への咀嚼の関わりを,咀嚼する歯から,日常臨床から,高齢者の生活から,口腔保健からの観点で組まれた『シンポジウム2 マクロの咀嚼』が予定されています.さらに,おいしさの原点であるグルタミン研究最新情報提供の『ランチョンセミナー』,『市民フォーラム』,『日本老年歯科医学会後援・研修会』と充実した企画内容となっています.

会場の福岡県歯科医師会館は福岡市の都心天神から徒歩数分の位置であり,福岡空港,JR博多駅からのアクセスは大変良好です.また福岡市内・近郊は勿論少し足を伸ばせばさらなる九州の自然,文化,芸術,食,癒し,観光の探索には地方都市ならでの「趣」があります.会期前後に学会とは別の楽しみかたもいかがでしょう.10月初旬の福岡・博多の秋に多数の皆様のご参加をお待ちしています.

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