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大会長挨拶

第22回日本顎関節学会総会・学術大会
大会長 福島 俊士(鶴見大学歯学部歯科補綴学第二講座)

この度,第22回日本顎関節学会総会・学術大会を鶴見大学歯学部歯科補綴学第二講座が担当し、2009年7月25日と26日の2日間,江戸川区文化センター「タワーホール船堀」で開催するにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

本学会は、皆様もご存じのように顎関節をキーワードに基礎から臨床まで歯科の各分野の先生方が一堂に会し、学際的な議論が活発に行われる学会であります。国際的に見ても、顎関節という器官のみを対象とした、このように大規模で学際的な学会を見ることはありません。また、これまでに、顎関節症の症型分類、その診断基準、用語集の編纂、認定医・専門医制度の導入など、日本の顎関節臨床を牽引し、その水準を保ってきました。

その第22回大会を、本年4月に新体制で発足した「日本口腔顔面痛学会」と共同開催することになりました。両学会はともに口腔顔面領域の疼痛と深い関わりがあり、共催を通してそれぞれの会員が顎関節疾患への理解をさらに深めることができると考えています。また、今大会では、日本小児歯科学会と日本睡眠歯科学会からもご後援いただき、「咬合の育成と治療」「睡眠とブラキシズム」というそれぞれ興味あるシンポジウムを組むことができました。

特別講演にはUCLAのI. Spigelman 教授から顎顔面領域の疼痛メカニズムのお話を、また会長招待講演として本学会と提携したChinese Society of TMD & OcclusionのH. Liu 教授から中国の顎関節症研究の現状報告をいただけることになっています。さらに、教育講演として国際頭痛センター長の坂井文彦先生より頭痛についてご教授いただきます。

メインシンポジウムとして2つ組ませていただきました。1つは、顎関節症臨床の実際を確認する意味で、歯科における第3の疾患と呼ばれる顎関節症が、教育の現場でどのように扱われているか、臨床各科の視点から検討していただくこととし、「顎関節症の教育カリキュラムの立案」としました。また、もう一つは、臨床の現場で困ることの多い、顎関節症に継発する開咬に焦点をあて、「変形性顎関節症に継発する開咬への各科の対応」としました。ともに専門領域の先生方から突っ込んだお話がいただける予定です。会員の皆さまには、講演後の質疑に積極的にご参加いただきたいと思います。

シンポジウムとして昨年度大会に続くテーマである「咀嚼筋障害の病態と治療法」、イブニングセミナーとしてメイヨ・クリニック医科大学精神科名誉教授の丸田俊彦先生ほかより認知行動療法について分かりやすく解説していただきます。

大会1日目の夕方に、同じ「タワーホール船堀」内で会員懇親会を開催いたします。できるだけ多くの方々にご参加いただき親睦を深めていただきたくお願い申し上げます。その場で当日のポスター発表優秀賞の発表を行います。なお、参加費は無料ですので奮ってご参加くださいますようお願いいたします。

本大会は、交通の便に恵まれた東京を大会会場にさせていただきました。7月25日(土)は東京で有名な隅田川の花火大会が開催されます。隅田川べりにくりだし夕涼みなども一興かと存じます。また、足を伸ばせば、東京ディズニーランド、浅草などの観光スポットが近郊でございます。どうか、学会場では熱い討論を、そして会場を出ましたなら会員相互の親睦を深めていただけますよう主催者としてお願い申し上げます。

最後に、本学会が会員の皆さまお一人ひとりにとって実り多いものとなりますよう、皆さまの絶大なご支援とご協力を切にお願い申し上げます。

第14回日本口腔顔面痛学会総会・学術大会
大会長 杉崎 正志(東京慈恵会医科大学歯科)

この度、第22回日本顎関節学会総会・学術大会とともに第14回日本口腔顔面痛学会総会・学術大会を共同開催するにあたり、第22回日本顎関節学会総会・学術大会の福島俊士大会長に引き続き、第14回日本口腔顔面痛学会総会・学術大会大会長としてご挨拶申し上げます。

日本口腔顔面痛学会は口腔顔面痛学会(2008年、第9回総会開催)とThe Japan Academy of Orofacial Pain (JAOP、2008年、第13回総会開催)が本年4月に合併し、両学会の継続性を保ちつつ第14回総会として開催いたします。本学会は、口腔顔面痛の研究と臨床を行い、国民の健康への寄与を目的にしています。顎関節症は広く学際的に研究されている分野であることから、今回の共同開催が両学会で承認され、開催に至ることが出来ました。第22回日本顎関節学会大会長の福島先生を初めとする準備委員会の先生方に、多くの利便とご尽力を賜りましたことをここに感謝申し上げます。

この両学会は共通する会員が多く、ほとんどが知り合い同士と考えますが、それぞれの学会の利点を共有し、国民の健康に対して新たな局面が見いだされることを期待しております。

7月25日は隅田川花火大会です。また26日は江戸の名物「深川富岡八幡宮骨董市」も開催され、皆様に江戸情緒をご堪能頂けるものと期待しております。ここに両学会が実り多く、有益なものとなることを祈願しつつ、さらに両会員の先生方のご参加とご協力をお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。

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